多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

 令和2年4月以降は、選定療養費による多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術が行う事となりました。

 選定療養費とは、健康保険に加入している患者が、保険適用外の治療を、保険適用の治療と併せて受けるために負担する追加費用のことです。

手術費用(通常手術)

  健康保険で1割負担の方  1万3千円~1万5千円

  健康保険で2割負担の方  2万6千円~3万円

  健康保険で3割負担の方  3万9千円~4万5千円

※月額上限に達する場合には、その金額までとなります。ただし所得や年齢等によって月額上限は異なります。

  健康保険適用の水晶体再建術の費用に加えて、使用する眼内レンズごとに、選定療養費が必要となります。

片眼ごとの選定療養費(2024年8月1日~)

  J&J社   連続多焦点レンズ Synergy +215,900円 (乱視用は +240,900円)

  アルコン社 3焦点レンズ   PanOptics +223,850円 (乱視用は +245,850円)

  J&J社   多焦点眼内レンズ Symphony +147,400円 (乱視用は +158,400円)

  J&J社   多焦点眼内レンズ テクニスマルチフォーカル +147,400円

  • 遠視・近視・乱視が非常に強い方、既に網膜に疾患がある場合や、糖尿病のため将来網膜症が合併することが予想される場合などでは、多焦点眼内レンズの適応外となることがあります。この場合は通常の眼内レンズを使用した手術をお勧めさせて頂きます。